天動する経済学

虚構の経済学から実態の経済学へ

経済メモ 日本の経済停滞

1991バブル崩壊

1998デフレ突入

コアコアCPI マイナス

戦後長期デフレの国は日本だけ

1995-2015 日本-20% ドイツ+30%中国1400%世界平均139%(アメリカ)

先進国だからとか人口が減っているからとかじゃ説明不可能

政府の経済政策の間違いが原因

デフレとは何か(需要と供給)

デフレスパイラル

見方を変えるとお金の価値が上がる

実質金利が高い(債務者に不利)

日本の経済停滞はデフレによるもの

その反対はインフレ、金よりもモノが欲しい

債務者に有利 金借りて事業拡大する

需要が増えると企業も投資する

とはいえインフレ過ぎるのも良くない

過熱するとカナを借りまくりバブルとなる

冷めた時に金融資産価値の投げ売りが始まる

なので政府はデフレと過度なインフレに気をつけて政策をする必要がある

景気に良くないインフレもあるコストプッシュインフレとディマンドプルインフレ

日本は原油の依存に注意(算出出来ない)

牛肉の場合は、輸入肉が高くなっても国内農家の収入は増える

逆に原油安はありがたいが、安い輸入肉は国内農家に打撃を与える(デフレ圧力)

物価の上げ下げだけで良い悪いは分からず、需給状態をみる必要あり

規制緩和などで輸入品が下がっても余ったお金はデフレ下だと貯蓄に回す(消費を減らす=収入が減る)


合成の誤謬

デフレの原因は需要がないこと、需要を増やせば解決する それが難しい

なぜなら貯蓄するほど賢い行いだから

個人に取って合理的な行為が全体の首を絞める

投資する企業があるとむしろおかしい

節約は美徳ですらある

そして人々を苦しめる不条理な結果となる

ミクロの正しい行動がマクロの行動を誤らされる=合成の誤謬

これを唯一正せる存在は?政府である


とあるイデオロギーがある

経済は市場に任せておけば良い

経済合理的に働く

市場原理主義、新自由主義はどうなのか

そうすると合成の誤謬を避けられない

政府が介入する必要がある(そのために政府がある)

政府が民間に介入することを極度に嫌がる人思想があるが、民間がむしろ合理的であるからこそ、合成の誤謬の問題が解決できない。だから経済政策が必要になる。

実際、民間企業は借金返済し、内部留保を溜め込み、賃上げせず、設備も技術投資もしなくなった

だから日本はイノベーションを生み出せなくなったとかいっているが、当たり前の結果であって、規制がどうとか、経営者が悪いとか、経営システムが悪いとか戦略が悪いとか的外れ。

単にデフレのせいです。

こんな環境で無鉄砲に投資を拡大するのはむしろおかしい。

経済合理性を求めるのに、経済非合理性を求める、矛盾した形となる。

デフレを解消できるのは政府だけ。

企業がダメになったのは経営者のせいじゃありません。デフレを解消できないのは政府のせい。(政府のせいにして経営努力をしないというのは批判される)

インフレ対策とは、需要減らし供給増やすこと。消費投資減らす、公務員減らす、課税強化増税、財政黒字化、金利の引き上げ、金融引き締め。

競争激化、規制緩和、自由化、生産性向上、効率化、グローバル化

デフレ対策とは、インフレ対策と真逆。社会保障費を増やし公共投資を拡大、公務員増加、減税、財政赤字の拡大、金融緩和、金利引き下げ。

生産性向上の抑制、競争激化はダメ、規制緩和や自由化はダメ。民営化も競争激化させるダメ。規制強化、国営化、貿易保護(鎖国とか極論ではない)国際競争力がある企業まで保護不要。保護主義は正当化し得る。

インフレ対策が必要な時期はあった。1970-1980年くらい。サッチャー政権イギリス、レーガン政権のアメリカ。この時の政策の新自由主義のイデオロギーが当時のインフレ対策としては正しかった。インフレに悩んでいた。

一方デフレで並んでいたのは1930年代。世界恐慌時代。有名なニューディール政策。公共投資、金融緩和、産業統制、価格規制、労働者保護を行った。ソ連みたいな社会主義という誤解があるが、私有財産の廃止とか全産業の国営化とかではなく、資本主義の修正といった民主社会主義と認識。

インフレ、需要>供給、対策は需要抑制は、小さな政府、増税、緊縮財政、金融引き締め、供給拡大は、競争促進、生産性向上、規制緩和、自由化、民営化、グローバル化

1970年代の新自由主義のイデオロギー。

デフレは需要<供給、対策は需要拡大、大きな政府、積極財政、減税、金融緩和、供給抑制は、競争抑制、規制強化、国営化、グローバル規制。1930年代の民主社会主義。


インフレとデフレは正反対の現象なので、その対策も正反対になる。政府が逆のことをしなければならない。

なぜ日本がデフレから抜けられないかがわかる。

1996橋本政権、構造改革とは財政支出の削減、消費増税、行政改革、規制緩和、自由化、民営化、グローバル化、どれも新自由主義のインフレ対策。デフレ対策をいけないシーンでインフレ対策を20年以上やり続けた。これでデフレにならない方がおかしい。新自由主義を手本とした。よくわかってない。構造改革を促進させた政権でわかりやすいのは小泉政権。金融緩和だけはしていた。(焼石に水)。安倍政権も同じ。こういう新自由主義に反対した人もいたが、表舞台からは消されていった。デフレ期になんとなくの空気でインフレ対策(デフレ促進策)をした。今の日本は当然の結果である。